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◆ 少女こいし − close eyes ◆ 第3話「博麗の巫女」
◆◇ SIDE 霊夢 ◇◆
のんびりとした昼下がり、冬も終わり春の陽気が漂う。
縁側でお茶‐蕎麦茶‐を飲んでいた私は「陽気」ではない「妖気」を自慢の勘で察知した。
「あら、霊夢。気づいていたのね」
声とともに縁側に面した一室の中から少女?が出てきた。
「バレるように妖気を振りまいているのはどこの誰かしら………」
「あと、いつも言っているけど勝手に人の部屋に入らないでよね」
私が散々忠告をしても聞いてくれない。
この幻想郷の中でこいつほど扱いが厄介な妖怪は少ない。
「あぁ、霊夢の部屋って意外と可愛らしい感じだったわね」
「え!!ちょっと紫!!」
紫と呼ばれた少女?は私が動揺しているのを見て楽しそうに微笑む。
って人の部屋に勝手に侵入するのはマナー違反でしょ!
私も部屋に鍵をかけていないわけじゃないけど、紫には何をやっても無意味。
この神社の私の部屋を含む部屋にはそれぞれに固有の結界を張っていて普通は容易に入ることはできない。
でも、紫には私の結界を打ち消すのは容易いほどの霊力、妖力と幻想空間‐通称:スキマ‐
を移動できる能力を持っているので侵入を防ぐことは不可能に近いの。
「霊夢〜、お客さんが一人来たみたいよ〜」
どこか間の抜けた声で紫は私を呼ぶ。
まったく、今日は静かにお茶を楽しむこともできないのかしら………
お客さんということで神社の入り口に目を向ける。
「こんにちは霊夢さん、今『また面倒な奴が来たわね』って思いましたね」
本日2人目のお客さんは心を読むことができる少女、古明地さとりだった。
もうすでに心を読まれてるから言うけど………相手にするの疲れるわ………